Q.サロンカラーとホームカラーの違いはなんですか?
A.サロンカラーは薬剤の調整により、髪に最小限の負担で染めることができますが、ホームカラーではそれができず髪が傷みやすいです。これは一部で、他にも違いはあります。
まず、ホームカラーは薬剤のパワーが強く設定されています。
これは、色々な人の髪質に対応できるようにするためです。
ホームカラーはどんな髪の人が使うのかわからないので、
〝一番染まりにくい人〟
を基準に作られているのです。
そのため、本当はその髪に必要のない、余計なパワーによって髪が傷みやすくなります。
髪を傷ませてでも、まずは染まることが絶対条件だからですね。染まらなければクレームが多発してしまいますし。
また、サロンカラーでは、髪の状態に合わせて
〝薬剤の調整〟
〝塗り分け〟
などのコントロールができます。
新しく伸びてきた地毛の部分と、カラーなどを繰り返してきた毛先では、どちらが傷んでいると思いますか?
答えは、もちろん毛先ですよね。
髪のダメージの状態が違う場合、それぞれの状態に合わせて薬剤を調合し、塗り分けることがとても重要なのです。
カラー剤を調合したカップを2〜3種類、もっと多く用意して塗り分ける場合もあります。
そして、
〝豊富な薬剤の種類〟
があります。
カラー剤も何十種類とあり、それを絵の具のように組み合わせていくことで、自分の髪質や顔立ちに似合う綺麗な色味を表現できます。
最後に、ホームカラーでは、
〝残留アルカリ〟
というものが髪に残ってしまいます。
基本的にカラー剤にはアルカリ成分が含まれているのですが、シャンプー時に正しい処理をしてあげないと、それが髪に残ったままになり、日に日に髪がパサつく原因になります。
サロンではそれをしっかりと除去し、pHコントロールなども行うため髪が傷みにくく、色持ちも良くなるのです。
ホームカラーを全否定するわけではありませんが、ぜひ知識として頭に入れておいてもらえたらと思います。
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